
懐かしさが沸点を超えたんで、買っちゃった。
「金色のシルバーバック」
ああああああ…
なんて素晴らしい漫画なんだ…
そうか、ハッピーエンドだったんだ。そうかあ…
悲しい終わりだったと勝手に勘違いしてました。
この幸せな発見に思わず涙。
初めて読んだのはコミックではなくて掲載雑誌だったはずなので…
…ぶ〜けの平成元年9月号となッ!!
うわあ…20年以上かよ…
てことは、やっぱ小学校低学年。
ママンがぶ〜け好きだったんです。
イティハーサとか、エチエンヌシリーズとか、作者で言えば松苗あけみとか、槙村さとるとか…キリがないな。
りぼんやなかよし読む前にこんなん読んでたんだよなあ。
だからこんなちょっと歪んだマンガヲタになっちゃったのかしら…
セリフも全部懐かしい。
そうそうシルバーバックが食べてた「セロリとアザミとイラクサのサラダ」なんだかわかんなかった。
でも、アザミって言葉をずっとずっと覚えていた。これだったんだなあ。
ちょっと真面目に漫画の話をします。
改めて見ると、
清原なつの女史の絵は、正直巧いとは言い難い。肝心のゴリラもけしてリアルではないし、背景も少なめ。
だけど、それがとても心地良かった。
私がいつも漫画に求めるのは、リアリティでもなく、共感でもない。
ひたすらに、「非現実」と「あこがれ」だ。
体験できないような、キラキラした世界で、理想的な相手と、ふわふわと幸せでいたい。痛みは、現実だけで沢山。
思いきりよく非現実なあこがれの世界に飛ぶには、リアルな絵では行きにくい。
徹底的にデコラティブな、いわゆるキラキラフリフリの少女漫画絵か、もしくは少しだけ力の抜けた隙のある絵がいい。
少年漫画だと、高橋留美子。けして流行りではない絵柄だけど、デッサンは間違いのない安定感。
だから現実も非現実も思うがままなんだな。なんかもう、ひたすらすげえなあ。
清原なつのの絵は、ひたすらに線が細い。
簡単に折れてしまいそうな頼りない世界。だから愛しい。
憧れてもいいよ、だけどあんまり強く抱いたら壊れちゃうから気を付けて。
ゴリラの逞しさが好きだったのに、いつのまにか少女漫画の繊細さに夢中になってる。
勝手なものです。
同時収録の「銀色のクリメーヌ」も大変な傑作です。